【 老化のサイン 】
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作成者:大阪なにわ支部 坂田 悦尋
人間と同じで、長寿は一日にしてならず!
愛犬にはやはり長生きしてもらいたいですよね。
それには、飼い主さんの愛情とケアと配慮が大切です。
日々の健康チェックとケア・・・その積み重ねが、健康で幸せなペットライフを築きますよ(^_^)v
まずは、「あれれ?うちのわんちゃんも年取ったかな?」と思ったら…。
次の『老化進行バローメータ』でチェックしてみましょう!
この項目にチェックが多くつくほど、愛犬の老化が進行している可能性が高いといえます。
◆5分で出来る老化度チェック
〈顔・・・〉
 ◎瞳がぼんやりと白く濁っている

 ◎目やにや涙が多い

 ◎鼻の色素が薄くなった

 ◎鼻の湿り気がなくなってきた

 ◎耳が遠くなった

 ◎口が匂う

 ◎歯垢、歯石が増えた

 ◎歯が抜けてきた

 ◎目や口周りが白くなった
〈身体・・・〉
 ◎ヨタヨタとふらつく

 ◎つまずいたり、足がもつれたりする

 ◎お尻の筋肉がやせてきた

 ◎全身の毛が薄くなり、地肌が見える

 ◎全身の地肌が見える

 ◎全身の白髪が増えた

 ◎フケが出る

 ◎毛のつやが悪い

 ◎体臭がある

 ◎皮膚にしこり、イボが出てきた

 ◎部分的に脱毛している

 ◎腰骨が丸くなってきた
〈体調面・・・〉
 ◎下痢をしやすくなった

 ◎便秘の回数が増えた

 ◎食後に吐く

 ◎呼吸が早くなった

 ◎息遣いが浅くなった

 ◎咳やくしゃみが出やすくなった

 ◎疲れやすくなった

 ◎食欲は変わらないのに体重が減った

 ◎身体の震えが止まらない
〈生活面・・・〉
 ◎おもらしをしてしまう

 ◎時々、トイレを間違える

 ◎尿切れが悪くなった

 ◎尿の量が減った

 ◎たくさん水を飲むようになった

 ◎吠えなかった人に対して吠えるようになった

 ◎眠る時間が長くなった

 ◎音に対して鈍感になった

 ◎大きな音を怖がる

 ◎名前を呼んでも反応が鈍い

 ◎覚えたしつけを守らないことがある

 ◎耳をよくかくようになった

 ◎起きあがるのに時間がかかる

 ◎良く立ち止まる

 ◎上れなくなった階段がある

 ◎散歩に行きたがらない

 ◎散歩に出ても、すぐ帰りたがる

 ◎散歩中に座って動かなくなる
◆診断結果(目安)
48項目中いくつチェックがつきましたか?
◎0〜3個
とっても健康です(^_^)vまだまだ老化の心配はなさそうです。
◎4〜10個
老化、もしくは体のどこかに異常がみられる可能性があります。
一度、獣医見てもらいましょう。
◎11個〜19個
老化は確実だといえます。
日々のチェックは念入りに、また定期的に獣医さんに見てもらってください。
◎20個以上
かなり老化が進んでいます。
日々のチェックは念入りに、また定期的に獣医さんに見てもらってください。
「老化のサイン」が見られたら、次のことに気をつけてあげてくださいね
◆老犬のための優しい生活
〈その1〜生活環境について〉
◎ポイント
適温・適湿を保ち、体への負担を減らしてあげましょう。
犬は年をとると足腰や視力が弱くなります。
生活しやすい環境を作ることがなによりも大切です。
例えば、年をとるにつれて、階段の昇り降りなど若い頃は平気だったのに年をとることに難しくなってきます。
また、冷暖房の管理など温度調節も気をつけてあげなくてはなりません。
〈その2〜食事について〉
◎ポイント
低脂肪、低カロリーで、消化の良いものを!
犬は年齢とともに運動量が低下します。 それに伴い、胃腸の機能も低下するので、食事の内容は消化が良いものを選び、活動量が減るので脂肪分は少なめにするように心がけましょう。 歯や歯肉が弱っている犬の場合は、堅いものを与えるのは避けること。
堅いものはお湯でふやかして柔らかくしたり、細かく刻んで与えるようにしましょう。
また、夏場の食事には注意が必要です。食べきれなかったごはんは出したままにせず、すぐに片づけるようにしましょう。
雑菌が繁殖しやすい季節でもあるので、フードボールは常に清潔に保ってください。
〈その3〜運動、散歩について〉
◎ポイント
涼しい時間帯に、なじみの場所を犬のペースで!
どんなにアクティブだった犬も老いを迎えると運動するのが大変です。
でも、無理の内範囲であれば、ストレスの発散や健康を保つためにも散歩は大切です。
その日の天気や愛犬の様子を見て、回数や時間などを決めるようにします。
散歩する時間帯は、できるだけ涼しい時間帯を選んであげてください。
老犬にとって環境の急激な変化は負担になるので、今までと違う人通りや交通量の多い場所などを歩かせるのは避けましょう。
〈その4〜お手入れについて〉
◎ポイント
体のチェックをかねてこまめにお手入れを!
年をとると、体にイボができたり、シミやフケが出ることがあります。
日々体調をチェックしてあげましょう。 健康時の食欲や便の状態、毛のつやなどを把握しておけば、少しでも変化がみられたら動物病院に連れて行く目安となります。
飼い主が体の手入れやチェックをしてあげることは、体の変化や異常をいち早く発見できるだけでなく、何よりコミュニケーションとなります。
〈その5〜メンタルケアについて〉
◎ポイント
積極的に声をかけてあげ、優しく接してあげましょう!
15歳以上の高齢犬になると、感覚が衰えたり、思うように体を動かすことができないためわがままに見えたり横着に見えたりすることがあります。
でも、これは、仕方のないこと。まず、年をとると集中力や忍耐力が低下します。
たとえ言うことを聞かなくなったとしても、叱らずにその状態を受け入れてあげてください。 今まで普通に出来ていたことができなくなることは、犬にとってもつらいこと。
穏やかな日々を過ごせるように、愛情をもって優しく接してあげてくださいね。
年齢の数え方
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