【ストレスのサイン】
| 前のページにもどる |
作成者:JHPA事務局
猫にとってのストレスは、問題行動や病気と密接な関係があります。問題行動を起こした場合はまずその原因を考え、ストレスの可能性がないか確認してみましょう。そして環境改善などできることはやってあげましょう。また、何らかの体の異状や病気が原因の場合もありますから、環境を見直したり、特にストレスの原因が見当たらないにもかかわらず「最近おかしいな?」という状態が続くようであるならば、動物病院で獣医師に相談し、血液検査をしてみるのも良いでしょう。

〈ストレスを感じていると考えられる猫の行動〉
長時間のグルーミング(体中を執拗になめ回す)
噛む
トイレを失敗する(去勢したオス、もしくはメスなのにスプレー行為をする)
性格が極端になる(好戦的、もしくは臆病になる)
無意味に鳴く
下痢もしくは便秘が続く
すみにうずくまって出てこない、耳はいつも後ろを向いている
円形脱毛のように毛が抜ける

〈猫に圧迫感を与える可能性のある行動〉
見つめる
抱っこ
撫でる
閉じ込められる

〈ストレスの原因〉
家族構成の変化(赤ちゃんが生まれ家族が増えたり、猫にとって初対面の人間が同居するようになった)
引っ越しや室内の模様替え
新しい動物(犬、猫、小動物など)が加わる

〈猫がストレスなく暮らすための対応策〉
●猫が安心できるスペースを普段から確保してあげる
引っ越しや部屋の模様替え、家族構成の変化などの「環境の変化」に対応するのに効果的な方法の一つは、他人が出入りしない部屋やコーナーを決めて、猫が安心してくつろげ、いざという時に逃げ込める「猫部屋(ケージでもよい)」を、子猫のうちから設けておくことです。

●多頭飼育をするときは先住猫の様子を見ながら慎重に
新たに猫を迎える際は、先住猫の性格を考慮する必要があります。猫どうしにも相性があり、性別と年齢である程度相性の良し悪しがわかりますが、猫の性格によるところが大きいので絶対に大丈夫とはいえません。飼う前に必ず相性チェックをし時間をかけてゆっくりとお互いを慣らせ、先住猫のストレスとならないよう十分に注意しましょう。猫以外の他の動物、特に犬を迎える場合は、猫を迎える時よりもさらに細心の注意が必要です。

Copyright(c)2005 JAPAN HUMAN & PET ASSOCIATION. All Rights Reserved.