◆子猫の食事
〈生後0〜3週齢〉
本来なら母猫の母乳を飲む時期ですが、何らかの理由で母猫と離ればなれになった子猫の世話をしなくてはならない時は、大変ですが、とても重要な時期ですから、大切に育ててあげましょう。また与える量が決まっている訳ではないので、こまめに体重を量り、確実に体重が増えていることを確認しましょう。
・与えるもの:子猫用ミルク
・与える回数:2〜3時間おきに
・与え方:
子猫用のミルクを動物用の小さい口の哺乳瓶に入れて与えます。哺乳瓶でうまく飲めない場合は、スポイドでもいいでしょう。
ミルクはお湯で溶かしますが、温度は人肌よりちょっとぬるめ程度です。
・与える量:子猫がほしがるだけ与えます。満足すれば飲むのをやめます。
〈生後4〜8週齢〉
そろそろ離乳食を与えましょう。固いものを感で消化するのはまだ無理なので、子猫用の離乳食としてカン詰めやウェットフードが専用で市販されています。また子猫用のドライフードをミルクやお湯で十分ふやかして与えてもいいでしょう。回数は一日4〜5回、フードに書いてある量を参考に子猫の体重の増え方を見ながら与える量を調整しましょう。
〈生後9〜1歳くらいまで〉
ペットショップなどから子猫を迎えた場合、このころから育てることが多いでしょう。生後1年くらいまではどんどん成長する時期ですから、十分な栄養が必要です。子猫用の栄養価の高いフードを与えましょう。
◆成猫の食事
〈成猫の食事で気をつけること〉
おおむね、生後8ヶ月から1年で成長期が終わります。成長期が過ぎても子猫用のフードを与えてしまうと、栄養過多となり、肥満の原因になってしまいますので、フードを切り替えてあげましょう。食事の回数は1日2〜3回、必ず水を一緒におき、水分補給を促します。食事量は成猫用のフードであっても、その子の運動量や体重管理に基づき、太りすぎることの内容に適切な量を与えましょう。
〈あまり食べない猫の場合〉
急に食欲不振になったり、元気がなくて食べない場合は病気の心配も考えられますが、食欲にムラのある性格の猫もいます。その場合、フードを暖めてたり、少しだけお湯を掛けたりしてニオイを強くするとつられて食べてくれる猫もいるようです。
〈老猫になったら〉
年齢とともに肝臓や腎臓が弱って来る猫も多いです。水分補給がますます必要なのですが、なかなか水を飲まない子もいますし、歯が悪くなる子もいるので、様子を見ながらウェットフードに切り替えてあげてもいいでしょう。ただし、ウェットフードは傷みやすいので、おきっぱなしにしないなど衛生面の配慮が必要です。また特定の疾患が認められた場合は、獣医師の指示に沿った食事の与え方やフードを用意してあげましょう。
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