〈子猫の社会化期とは〉
猫の社会化期とは人間や仲間の動物と適切な社会的行動を勉強する過程を言います。子猫の場合は2〜9週の時期が社会化期にあたります。この時期を親や兄弟達と過ごす事で、猫特有のコミュニケーション等を学び人間社会で暮していくための準備をしていきます。
この時期の動物は社会性を身につけやすく好奇心旺盛でいろいろな事に興味を示すとともに、いろいろなこと適応しやすい柔軟な性質を持っています。しかし、この時期を小さな箱の中で特定の人や動物しかコミュニケーションできないと、見知らぬ事柄については恐怖心を抱くようになり、臆病な子になると言われています。
〈子猫を保護した時はどうすればいいか〉
不幸にも母猫や兄弟猫とはぐれてしまった野良猫の子猫を保護した場合は、子猫の社会性を育んであげられるのは保護主さんだけです。できるだけ複数の人間と接触させ、いろいろな生活音に慣れさせてあげましょう。子猫のうちに様々な経験をしている猫は、ストレスにも強く、心身共に健康になってくれます。また、兄弟猫で保護した場合は、できるだけ生後9週目くらいまでは、バラバラに譲渡せずに、兄妹一緒に育ててあげてください。社会化期をきちんと過ごせた猫はその後バラバラに違うおうちに巣立って行っても大丈夫です。
〈子猫との遊び方〉
子猫は母猫や兄弟達とじゃれあったり、遊びながら社会化期を通じて相手との力関係や噛むときの力の加減等を学習していきます。子猫を上手に遊ばせてやることは社会性を身につけるという意味で、しつけや健康管理と同じ位重要なことなのです。猫は動くものが大好きです。子猫も狩りのまねごとをしながら遊びますから、ボールや猫じゃらし等の動くおもちゃで遊ばせます。
飼い主がおもちゃを使って遊んであげるときは、人から離れるように動かし、人の手をおもちゃと勘違いさせないようにしましょう。興奮しすぎると攻撃的になり足に飛び掛ってきたりしますので興奮しすぎないように注意しながら遊びましょう。
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