【 安心できる室内暮らし 】
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作成者:JHPA事務局
猫は外に出さなくても飼える動物です。狭い空間でも大丈夫。外に出られなくて可哀想だと思うのは人間の感覚です。外にいる猫たちは、広いテリトリーを自由に闊歩しているように見えますが、実は他の猫との縄張り争いや車の往来など、常に危険と隣り合わせです。ペットとして、家族の一員として迎えた猫には、安全な環境と食料、ひなたぼっこできるスペースが確保されていれば、狭さはあまり問題ではありません。

◆猫を外に出す方がかわいそうな思いをさせる!

予防するワクチンがない猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)や猫伝染性腹膜炎などの感染病は、外に出さないことが一番の予防策といわれています。特に、外猫の約6割は猫白血病や猫エイズ感染しているという、統計もあるくらいです。感染症は猫同士の接触(ケンカなどのかみ傷)から感染する場合や発病している猫から排泄されただ液、鼻水、便、尿が直接または間接的に、口や鼻から感染します。また、猫の交通事故は大変多いです。普段は慎重な性格でも、何かの拍子に道路に飛び出しパニックになるとそのまま車に突進してしまう猫も多くいます。道路の真ん中で動けなくなり引かれてしまう猫もいます。ノミや寄生虫からネコ伝染性貧血(ヘモバルトネラ症)などの重い病気にかかる可能性もあります。
あなたの猫ちゃんが病気や怪我・・・・死んでしまってから後悔するよりも完全室内飼いにしましょう。

〈外に出た猫に待ち受ける危険〉
1. 伝染性の病気に感染
2. 喧嘩によるケガ
3. 交通事故
4. 虐待や捕獲
5. ノミ、ダニ、寄生虫



◆猫を外に出すことで飼い主さんも大変!
猫が外に出て何をしているか知っていますか? 毎日後をつけて見張るわけにも行きません。外に出ている時に、ご近所の方が大切に育てたお花を踏みつけたり食べている可能性もあります。好きな場所にウンチやオシッコをするでしょう。例えネコのしたこととはいえ、飼っている以上、全て飼い主の責任です。世の中には、動物嫌いの方・アレルギーの方もいます。ましてや、家の中では排泄もせず、ご飯のときと寝るときだけ戻ってくる猫は手がかからず快適かもしれませんが、その分与その庭を汚したり毛をまき散らしていると言う訳です。
そして、もしも病気や怪我をした場合の費用がどれだけかかるかご存知ですか? 病気や怪我の猫の世話はとっても大変です。時間的、心理的ストレスは相当なものです。
完全室内飼いをする事で、リスクを最小限にする事ができます。事前に防げることは、防ぎ、大切な家族と少しでも長く一緒に快適にくらしてみることを考えられてはいかがでしょう。

〈飼い主さんに降り掛かるトラブル〉
1. 近所迷惑
2. 排泄物による環境汚染
3. ノミ、ダニ、寄生虫
4. 猫の病気、怪我の治療費
5. 猫の看病
6. 心理的ストレス

◆マンションなどの集合住宅で猫と快適に暮らす
集合住宅には共有スペースが多く、一戸建てのようにベランダなどを猫に自由に出入りさせるのはマナー違反です。

〈集合住宅でのトラブル回避の鉄則〉
1. 部屋の外には出さない
2. ベランダには出さない
3. ベランダでブラッシングをしない
4. ベランダにトイレを置かない(汚物などもベランダに置かない)
5. 夜は眠るようにしつける
6. 防音や消臭をしっかりする(こまめな掃除、カーペットを敷くなど)

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