人間の食べ物を猫にあげると猫はとても喜びます。しかし、人間の食物は塩分や脂肪分が多く、猫の健康を考えると与えるべきではないでしょう。長年食べ続けると肥満や腎臓病になる場合があり、健康を害する恐れが十分にあります。中には、猫が食べると重篤な症状に陥る危険な食べ物もあります。
〈与えては行けない食品〉
●塩分の多い食べ物
猫は汗腺が発達していないため、ほとんど汗をかきません。猫に必要な塩分は人間の3分の1程度となりますので、人間と同じ食べ物は猫に適していません。
●たまねぎ、ねぎ、にら
たまねぎや長ねぎ、にらには、猫の赤血球を壊してしまう成分が含まれています。猫がこれらを食べると急性貧血を発症したり、血尿を出したりします。毒性は加熱しても無くなりませんので、絶対に猫の口に入らないように注意をしましょう。
●牛乳、チーズ、乳製品
牛乳等の乳製品に含まれる乳糖を分解する酵素が猫には少ないので、下痢を起こす場合があります。子猫の時期にミルクを与える場合は、猫用のミルクを与えます。
●イカ
よく猫がイカを食べると腰を抜かすと言われますが、これは本当のお話で迷信ではありません。猫がイカを食べるとビタミンB1欠乏症を起こし、腰がふらつき歩行困難になる事もあるのです。加工されたイカも食べ過ぎると消化不良や嘔吐の原因になりますので、注意が必要です。
●生の豚肉
豚の生肉は人獣共通感染症であるトキソプラズマという原虫のオーシストという卵のようなものが含まれている場合があります。これがトキソプラズマ症の感染源となります。加熱するとオーシストは消滅します。
●香辛料
香辛料類(わさび、こしょう、とうがらし等)は胃の間隔を麻痺させることがあります。
●冷蔵庫から出してすぐの冷たい食べ物
冷えた食べ物はお腹を冷やし下痢を起こしやすくなります。常温に戻してから与えてください。
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