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作成者:お台場支部 高橋 修 |
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股関節形成不全とは先天的な遺伝性疾患がほとんどです。
親から受け継いだ遺伝子に関節異常の因子が含まれている場合や成長期に骨や筋肉の発育不全を起こした場合にも発症します。
そして重要な点は成長期の食べさせ過ぎや運動不足による肥満です。
生活環境を注意する事により症状を未然に防ぐ事もできます。
万が一症状が現れたとしても、早期発見、治療する事により家庭犬として問題なく生活る事が出来ますので日々、愛犬をチェックして下さい。 |
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◆股関節形成不全のチェックポイント |
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「こんな時は要注意!」 |
◎立ち上がった時に後ろ足の幅は狭い
関節が痛いので幅が狭くなっているのでは? |
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◎座り方が左右どちらかに体重をかけてお姉さん座りする
関節炎をおこしている可能性がある。 |
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◎足(太もも)がとても細い
痛みのせいで足をかばう為、筋肉がついていない。 |
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◎歩幅の狭い歩き方をする
関節が痛いので、かばう為に狭くなっているのでは。 |
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◎腰を左右に大きく揺らしながら歩く
股関節に炎症、ゆるみを感じ痛さをかばう為に振っている |
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◎両足を同時に出し走る
股関節が後側へ動きにくくなっている可能性。 |
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◎ジャンプができなくなった
股関節の痛みで飛べないのでは。 |
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◎階段や高い所への上り下りを嫌がる
股関節をあまり動かす事ができない為。 |
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◎いつも寝てばかりで動きがとても鈍くなった
動き出すと関節が痛むのでいやがっている |
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◎頭を下げて歩いている
頭を上げて歩くと自然と体重が後ろ足のほうへかかるのでそれを避けている |
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このチェック項目に該当していなくても股関節形成不全に100%なっていないとは言い切れませんのでご注意を!
基本的には、大型犬に多く見られる症状でもあります。
毎日の愛犬の観察が大事ですので、何か異常があった場合は獣医さんにご相談下さい。 |
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◆日常生活から注意しましょう! |
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◎ |
肥満は要注意!
適度な食事量と適度な運動を心掛けましょう。 |
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◎ |
フローリングの上ではあまりすべらないような工夫を!
滑る事により関節には負担が掛かっています。すべり止めやじゅうたんを敷きましょう。 |
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◎ |
高い所へのジャンプや階段の上り下りなどには要注意!
足腰へ急激な負担がかかる事は出来るだけ避けるようにしましょう。 |
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◎ |
激しい運動には要注意!
自転車での散歩、ボールを使っての遊びは、ダッシュ、急に止まるの反復運動になりますので、腰の弱い子に重い負担がかかります。 |
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◆治療方法 |
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股関節形成不全の治療方法としては「体重制限」「運動治療」「薬物療法」による手術をしない内科的治療法と「人口関節置換手術」「切除関節形成手術」「骨盤骨切り手術」などによる外科的治療法があります。
内科的治療法の場合は長い期間でゆっくりと治療して行く事となります。
どちらにせよ信頼の出来る獣医さんに相談してみましょう。 |
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★股関節形成不全を未然に防ぐ方法はその遺伝を減らしなくして行く事が一番大事な事です。
知識もなく安易に繁殖をする事が広まる原因でもあります。
股関節に異常がある犬を使い繁殖した場合の異常のある子犬が産まれる可能性は6割〜9割にもなります。 |
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